【ソフトウェアトーク朗読】山田風太郎『人間臨終図鑑』カント【紲星あかり】

【ソフトウェアトーク朗読】山田風太郎『人間臨終図鑑』カント【紲星あかり】

山田風太郎『人間臨終図巻』(徳間書店)の三巻、「八十歳で死んだ人々」からカントの項をあかりさんに読んでもらいました。この本を読んでいると感覚が麻痺して、他の人々と比べるとまだしも幸福そうに感じてしまうものの、しかし老衰は果たして幸福な死に方なのだろうか? というか、幸福な死に方というのは実際ありえるのか?ともかく、「(道徳の)実践的法則を、幸福の原理のうえに確立するわけにはいかないのである」というカント自身の言葉通りに、人間の生死を、幸福と不幸という基準だけで計ることはできないということを示す最期であるように、私には読める。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41090067