パキスタン前首相が脚を撃たれて負傷、銃撃の瞬間をカメラがとらえる

パキスタン前首相が脚を撃たれて負傷、銃撃の瞬間をカメラがとらえる

パキスタンのカーン前首相(70)が3日、中部ワジラバードで脚に銃撃を受け負傷した。命に別条はなく、容体は安定しているという。事件発生当時の様子を捉えた映像を入手した。関係者は「明らかな暗殺未遂事件」だとしている。事件当時、前首相はパキスタン東部で反政府デモの車列を率いていた。現場で撮影された写真からは、複数のけが人が出たことがうかがえる。 パキスタン当局は、この事件の容疑者を逮捕したと発表した。地元テレビは、前首相側が提供した映像を公開。写っているのが事件の容疑者だという。容疑者とみられる男「イムラン・カーンは国民を誤った方向へ導いた。私はそれに耐えられなかった。だからこのようなことをした。 彼を殺した――殺そうとした。イムラン・カーンだけを。他の誰かを殺すつもりはなかった」前首相率いるPTI党の関係者によると、死亡した人がいるとの報告もあるという。PTI党の広報担当者は次のように述べた。「もし周囲にいた人が容疑者を取り押さえてくれていなければ、わが党の幹部は全員死亡していただろう」 地元メディアは銃撃後、車の中に避難したカーン前首相が群衆に向けて手を振る様子を伝えた。事件は首都から約190キロ離れたワジラバードで発生。事件後、前首相はラホールの病院へ搬送された。 パキスタンでは長年、政治を巡る暴力事件が相次いでいる。2007年12月には、イスラマバード近郊で選挙集会を開いたブット元首相が銃と爆弾による攻撃で暗殺された。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41326572