槇原敬之「尼崎の夜空を見上げて」

槇原敬之「尼崎の夜空を見上げて」

少し口が悪くても 誰かの事を思う人の言葉は本当に優しくて思い出すたび笑顔になる洗面器カタコト おばさんサンダル履いて見上げた尼崎の夜空を僕はたまに思い出す「背中に絵が描いてるよ?」子供だった僕は言った湯気の向こうで従兄弟が固まってたっけな「傑作やなぁ」とおっちゃんはとがめずに笑ってくれた年寄りも子供もどんな人も同じ風呂につかってちょうど買って帰るときの手の中のたこ焼きみたい思い出は今も僕の胸でほんのりしめって暖かい少し口が悪くても 誰かの事を思う人の言葉は本当に優しくて思い出すたび笑顔になる洗面器カタコト おばさんサンダル履いて見上げた尼崎の夜空を僕はたまに思い出す高速道路をトラックが走り過ぎて行く音が怪獣が寂しそうに泣いてる声みたいで不安になった明かりのひもを二回だけ引っぱって眠りにつく胸の灯火とでも言うように消さない豆電球夜中に目が覚めた時にオレンジに浮かぶみんなの寝顔を見てるだけで嬉しくなって安心してまた目を閉じた少し口が悪くても 誰かの事を思う人の言葉はあまりに優しくて素直になってしまう洗面器カタコト おばさんサンダル履いて見上げた尼崎の夜空を僕はたまに思い出す今日僕はどれだけ心と同じ言葉をかけただろう今日僕はどれだけ誰かの事気にかけながら生きただろう少し口が悪くても 誰かの事を思う気持ちが僕の言葉になるようにこの街でがんばろう少し口が悪くても 誰かが誰かを思う言葉が聞こえればきっと同じ夜空になるだろう

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41521737