B16B 98spec Rと呼ばれるシビック・タイプR用ユニットはヘッドポート研磨、高剛性のカム、バランス取りを施したクランク高圧縮ピストン、軽量バルブなどといったタイプR流の手法でチューニングされ1.6リッターから185psを絞り出している。6000rpm前後でVTECが高回転側に切り替わるとメカニカル・サウンドが一気に高まりアッという間に8500rpmのレブリミットまで到達する。その絶対的速さ、レスポンスはまさにN1レーシングカーのごときだ。エンジンの性能、それに官能性の高さ。こんなに楽しく、気持ちよく速く走れるテンロク・スポーツはちょっと他には見あたらないほどだ。