フォーエバー・タカラヅカ('88花組) 全編

フォーエバー・タカラヅカ('88花組) 全編

ラジオシティ公演NYタイムズ評A version of this article appears in print on Oct. 27, 1989, Section C, Page 21 of the National edition with the headline: Review/Theater; Japan's Answer to the Ziegfeld Follies(以下引用、訳)音楽は寺田瀧夫によって作曲および編曲されたものがほとんどで、その特徴は執拗で押し付けがましく、アジアのスタイルよりもはるかに西洋的だ。しばしば、「ロッキー」シリーズのビル・コンティによる壮大な映画のスコアの模倣を示唆している。舞台には、翼から舞い降りる桜を祝うプロダクション・ナンバーで使用され、花の繊細さと力強い音楽の対比は愚かでなだけでなく、違和感を覚えさせる。ショーの後半は、アメリカのショービジネスを称賛しており、派手なキャンプの楽しさとドレスコードが好みの人には楽しまれるが、トランスベスタイトは完全にM・ディートリッヒやJ・ガーランドがトップハットとケインで踊ると関連付けられるようなエロティックな緊張感を欠く。アンサンブル・ナンバーで男装しているにもかかわらず、パフォーマーたちは西洋の振り付けのボディランゲージの基準において少なくとも男性らしく見せようとはしていない。そして、鮮明な性的な差異の欠如が、プロダクション・ナンバーに子供のページェントのような空気感を与えている。唯一の注目すべき例外は、大浦みずきで、ショーで最もカリスマ的なパフォーマーであり、スターに最も近い存在。ステージを行き来し、甘い声で「A Pretty Girl Is Like a Melody」や「Too Close for Comfort」などの歌を歌う彼女は、M・ディートリッヒやグレイス・ジョーンズの柔らかいエコーを想起させる。おそらくショーで最も面白いナンバーの一つ、「Flower Fantasy」では、キャストが派手なサザン・ベルとして衣装をまとい、「風と共に去りぬ」のピクニックのシーンを表現主義的にパロディ化している。最も効果のない瞬間は、特にニューヨークらしい雰囲気を演出しようとするもので、チーブな「Rhapsody in Blue」の安っぽいパスティーシュに踊るプロダクション・ナンバーや、「Manhattan」の陽気な全キャストバージョンなど。(後略)Flower Fantasyが受けて、Rhapsody in Blueがダメ出しされているのが面白い。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41607497