郭文貴氏のUBSに対する訴訟は原判決を維持

郭文貴氏のUBSに対する訴訟は原判決を維持

ロイター通信は3月1日、2015年7月の株式市場(かぶしきしじょう)暴落時(ぼうらくじ)に郭文貴氏が所有する海通証券(かいつうしょうけん)のH株を強制的に売却し、同氏とAce Decade(エース・ディケイド)が5億ドルの投資額をほぼ全額失ったとして、UBSのロンドン支店が郭文貴氏と同氏の会社Ace Decade(エース・ディケイド)に提訴されたと伝えました。UBSは先月、ロンドンの控訴裁判所で、郭文貴とAce Decade(エース・ディケイド)はスイスの銀行に対してしか提訴できないと主張しましたが、この主張は昨年、下級審(かきゅうしん)で却下されました。 UBSの弁護士David Quest(デビッド・クエスト)は、投資と助言は中国で行われたとして、ロンドンで訴訟を進めることができるという下級審の判決を覆すよう再び控訴裁判所に求めましたが、UBSの上訴は水曜日に再び却下されました。ジェフリー・ボス(Geoffrey Vos)判事は、水曜日の判決文の中で、エース・ディケイドと(郭氏)に生じた損害は、UBSロンドンがH株を販売した際にロンドンで生じたと述べています。請求の原因となった出来事や請求された損害に大きく関与していたUBSロンドンの事業によって、請求が引き起こされたことは間違いありません。ロイター通信の報道が出るわずか数時間前、郭文貴氏はGETTR(ゲッター)のライブ配信で、UBSが裁判管轄の変更を訴えている間に、アメリカの破産管財人であるルック(Luc)は、郭文貴氏の代理人弁護士を解雇して事件を引き継ぎ、UBSに有利なスイスに裁判を移そうとしたことについて語りました。イギリス最高裁の2人の判事がこの判決を支持し、本件もイギリスにとどまり、UBSの本拠地であるスイスへの裁判権移管の要請は却下されました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41879493