砂狼シロコの土曜日

砂狼シロコの土曜日

シロコは激怒した。必ず、かのアチ暴虐の先生を犯さなければならぬと決意した。シロコには恋愛がわからぬ。シロコは、アビドスの生徒である。ロードバイクを漕ぎ、銀行を襲って暮して来た。けれども先生に対しては、人一倍に敏感であった。今日未明、シロコはアビドスを出発し、野を越え山越え、十里離れたこのミレニアムの晄輪大祭にやって来た。先生とあっち向いてホイをしに、はるばるミレニアムにやって来たのだ。まず、近場の銀行を襲い、それから逃走経路をぶらぶら歩いた。歩いているうちにシロコは、晄輪大祭の様子を怪しく思った。先生があっち向いてホイしている。先生に逢い、語勢を強くして質問した。「ん、私ともあっち向いてホイをやるべき。」先生は答えなかった。シロコは両手で先生のからだをゆすぶって質問を重ねた。先生は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。「なんでいるの…?」「私ともあっち向いてホイをやるべき。」「シロコは参加者じゃないでしょ、めっ。」「(溜息)」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42050768