「歴史の転換点」23年版外交青書 中露軍事連携に「重大な懸念」

「歴史の転換点」23年版外交青書 中露軍事連携に「重大な懸念」

林芳正(はやし よしまさ)外相は11日の閣議で、2023年版外交青書(がいこうせいしょ)を報告しました。ロシアによるウクライナ侵略や中国の台頭などにより国際社会が「歴史の転換点」にあり、今後、国際社会の「緊張と対立の度合いが高まっていく恐れがある」と指摘しました。中露両国を念頭に「一部の国家は急速かつ不透明な軍事力の強化を進め、独自の歴史観・価値観に基づき既存の国際秩序に対する挑戦的姿勢と自己主張を強めている」と批判しました。中国の動向については、22年12月に改定した国家安全保障戦略で示した「法の支配に基づく国際秩序を強化する上でこれまでにない最大の戦略的な挑戦」との表現を明記しました。爆撃機の共同飛行など中露が軍事的な連携を強化していることについては、前年度の「懸念すべき動き」から「重大な懸念を持って注視していく必要がある」へと表現を強め、強い警戒感を示した。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42076001