コンテスト受賞の写真、実はAI生成 出品者自ら明かした上で辞退

コンテスト受賞の写真、実はAI生成 出品者自ら明かした上で辞退

人工知能(AI)が生成した写真がコンテストで受賞し、出品したドイツの写真家ボリス・エルダグセン氏はその事実を主催者に明らかにした上で受賞を辞退した。同氏は「AI生成画像の出品をコンテストが想定し準備しているかどうか確認したかった」と説明。写真とは異なるものであり「同じように見えても、同じカテゴリーに入れるべきではない」と主張した(ナレーションなし)。人工知能(AI)が生成した写真がコンテストで受賞。出品したのは、ドイツの写真家ボリス・エルダグセン氏だ。ドイツの写真家、ボリス・エルダグセン氏「コンテストが、AI生成画像の出品を想定し準備しているかどうか確認したかったのだが、準備していなかったようだ。写真コンテストで、AI生成画像がどんどん増えていくことを認識してもらうことは非常に重要であり、その2つを混同してはならない。2つは異なるものだ。同じように見えても、同じカテゴリーに入れるべきではない」賞の指針に「どんな機器でも使用可」と書かれているのを見て、ソニーワールドフォトグラフィーアワードに応募。3月、オープンコンペティションのクリエイティブ部門での受賞を知った。同氏はAIが生成したものだと明らかにしたが、主催者は反応せず。エルダグセン氏は受賞を辞退した。「どちらかを選ぶべきだ。つまり、『AIが生成したことは分かったので、それなら構わないし、カテゴリーは分けなくて良い。これも創造性だ』と言うのか。もしくは、カテゴリーを分けるのか。今後もっと多くの画像の出品が予想される中、間違ったカテゴリーにAI画像が出てきたらどう振り分けるのか。やり方を考えなければ、来年はとても困ったことになるだろう」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42102355