スパイ容疑の米WSJ紙記者、モスクワの裁判所が保釈認めず

スパイ容疑の米WSJ紙記者、モスクワの裁判所が保釈認めず

モスクワの裁判所は4月18日、スパイ容疑で拘束中の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者を巡る審理で、裁判前の拘留を不当とする異議申し立てを却下した。保釈が認められなかったことで、ゲルシコビッチ氏は少なくとも5月29日まで引き続き拘留される。スパイ容疑によりモスクワで拘束中の米WSJ紙のゲルシコビッチ記者は、裁判前の拘留は不当だとの申し立てを棄却され、保釈を認められなかった。同記者は旧KGBの刑務所で引き続き拘留される。これは4月18日の法廷でのゲルシコビッチ記者。裁判前の拘留に関する審理だったが、事実上手続き的なもので、容疑の中身については触れていない。米国のトレーシー駐ロシア大使は17日に同記者と初めて面会した。「約2週間前の不当な拘束以降、初めての領事面会だった。ゲルシコビッチ氏の体調は良好で、このような状況にもかかわらず強い意志を保っていた」法廷文書には容疑の概要しかなく、司法当局は一部の公表を禁じている。ゲルシコビッチ氏はロシア防衛企業の秘密情報を収集した罪に問われ、3月29日にエカテリンブルクで逮捕。ロシア政府は、同氏が記者を隠れ蓑にスパイ活動をしていたとしているが、米政府もWSJ紙も否定している。トレイシー大使は17日、ロシア政府に批判的なジャーナリストで、英国籍を持つウラジーミル・カラムルザ氏が国家反逆罪で禁錮25年の判決を受けた際も、裁判所の外に来ていた。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42103722