中国、「ウクライナの主権尊重」と釈明

中国、「ウクライナの主権尊重」と釈明

中国外務省の毛寧(もう ねい)副報道局長は24日の記者会見で、駐フランス大使が旧ソ連から独立したウクライナなどの国家主権に疑義を呈したことについて「中国は(旧ソ連諸国の)主権国家としての地位を尊重している」と釈明した。ウクライナに侵攻したロシアによる主権侵害に神経をとがらせる東欧各国が大使発言に反発を強める中、火消しに努めた形だ。毛(もう)氏は、「中国はソ連崩壊後、関係国と最も早く外交関係を結んだ国の一つだ」「ウクライナは国連の正式な加盟国であり、主権国家のみが加盟国になれる」などと指摘。大使発言が中国政府の公式見解かとの米紙記者の問いに「私の説明は公式見解だ」と応じました。在仏大使館は24日、大使の発言は「個人的見解」だったとの声明を出しました。中国の盧沙野(ろ さや)駐仏大使は21日、仏テレビで、旧ソ連からの独立国に関し「主権国としての地位を具体的に示す国際合意は存在しない」との認識を表明。24日にルクセンブルクで開かれた欧州連合(EU)外相理事会に出席した各国外相の間からは、「全く受け入れられない」と改めて非難する声が相次ぎました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42139228