中国多くの鐵鋼企業の純利益暴落

中国多くの鐵鋼企業の純利益暴落

最近、中国の上場鉄鋼企業も相次いで2022年の業績を発表していますが、国内景気の低迷が続く中、需要の縮小などにより、多くの鉄鋼会社の純利益が大幅に減少し、赤字になる鉄鋼会社もあります。中国最大の鉄鋼コングロマリットである宝鋼集団(ほうこうしゅうだん)は27日、2023年第1四半期の業績が急減したことを明らかにしました。決算報告書によると、宝鋼(ほうこう)の営業総収入は788億8600万元で、前年同期と比べ、8.55%減少し、親会社株主に帰属する純利益は18億4500万元で、前年同期比50.56%減となりました。中国統計局が発表したデータによると、第1四半期の中国の粗鋼(そこう)生産量は2億6156万トン、前年同期と比べ、6.1%増加し、銑鉄(せんてつ)は2億1983万トン、前年同期と比べ、7.6%増加し、鋼材は3億3059万トン、5.8%増加しました。第1四半期の粗鋼見掛け消費量は2億4,342万トンで、前年同期比1.9%増にとどまったとのことです。中国の鉄鋼生産は、2023年以降上昇を続けており、3月の日次(ひつぎ)粗鋼生産量は前年同期比で過去最高を記録しました。鉄鋼生産量が消費量を上回っている現実から、鉄鋼各社は前年同期よりも在庫を多く抱え、それが鉄鋼価格の下落につながっています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42170337