【Non Fadeout】高橋幸宏_Sea Change

【Non Fadeout】高橋幸宏_Sea Change

88年の幸宏さんのアルバム「EGO」より、何故この曲を選んでアップするのか。ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、この曲はフェードアウトしきる前に演奏が終わっています。この事実を知ったのが30年ほど前で'(発売時まで遡るかも)以降、フェードアウトの奥の奥が気になって仕方が無くなりました。(これ以外にも、アナログ時代や初期CD時代、ビートルズのイエローサブマリンなどもフェードアウトしきる前に演奏完了してます)それが、最近のデジタルリマスタリングなどの作業で、作業者に気付かれなかったのか何なのか、「かつて聞こえていたモノが聞こえなくなってる」事例が増えました。その一つが、ビートルズは「アビーロード」一曲目「カム・トゥゲザー」のフェードアウトです。2009年リマスタリングでは、オリジナル盤では聞こえていたごくごく薄い一小節強が聞こえなくなって短くなっています。個人的にこれは中々由々しき事なんですよ。以前カムトゥゲザーがもしモノラルでミキシングされていたらって投稿をしましたが、アレはまさしく当時のブラジルモノラル盤をCDに収めたモノを聞いていて「あ、もう少し長いんだ」と気付いてから二十数年後に音源をバラす事が出来るソフトを手に入れてやっと「これをちゃんと表現しよう」と思えるようになりました。さて、このSea Changeですが、20年ほど前のデジタル配信版でも最後のドラムまでは聞けるのですが、ドラムの残響がぶつ切りで、恐らくエンジニアの方も気付かず大体この辺、で斬っちゃったのかなと思います。今出回ってるような音源でどうなっているか判りませんがリマスタリングは要検証に値します。音が良いからと言って有り難がっていると「ホントならフェードアウトまでに聞けていた音」までたどり着く事無く曲が終わってしまうかも知れません。例えばYMOのRYDEENですが、アナログ音源ですと、キャスタリアの始まるちょっと前までにAメロの半分まで演奏が聴けるはずです。今はそこら辺どうなってるでしょうね、その途中のリマスタリングではどうなっているのでしょう。これは沼です。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42340958