十九日の花嫁

十九日の花嫁

2022年10月11日ボクらは再婚した。2022年10月30日ゆきは手遅れのがんでこの世を去った。この事実はウソでもフィクションでもない。歴然たる事実だ。あらゆる作りばなしを超越するとても厳しい くつがえすことのできない事実だ。どんなにロマンティックなおはなしを作ってカッコよく歌っても妻と僕の事実を超越することはできない。ゆきは家事がカンペキだ。お父さんのお墨付きだ。" ゆきは家事がカンペキだから問題ないが "料理・洗濯・掃除・買い物等 すべてカンペキだ。休みの日の朝、二人で食卓テーブルでゆきお手製のトーストをかじっていると...よく見るとゆきはドヤ顔でパンくずをフローリングに次から次へとポロポロ落としている。ボクはそんなゆきをじーーーーーっっと見て、「なるほど........ ゆきは… 掃除がカンペキだから パンくずを床に落とすことなど 少しも意に介していないんだ....」そんなボクを見るゆきはボクがそんなゆきを見てこのように考えていることをお見通しである。ゆきとボクが婚を約したゆえのほんの一端だ。ボクは葬儀の際、ゆきのご両親と篤史さん(弟さん)に、全力で尽くしてくれたゆきに一生 寄り添うと約束した。ちなみにゆきとボクは統合失調症(精神分裂病)、精神2級、重度の障害者である。ひとりで生活できない。仕事などとてもムリ。にもかかわらずゆきとボクは両親のしつけと教育が功を奏し、圧倒的な自制心と忍耐力を誇っているためアタマがイかれているにもかかわらず、健常者以上の仕事をしたり、生活を送ることができる。ついでに言うとボクはサヴァン症候群を患っており異常な記憶力、電卓より速い暗算、脳にリミッターがないゆえの圧倒的な体力、過集中によりゾーンに入ることができる。上記の能力を駆使し、三井物産の子会社で生産性ダントツトップをしばしば記録した。優良種である愛する妻・幸と圧倒的な天才私こそがこの腐り切った世界を救い得るのである。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42372013