フライデーナイトぴゃンキン Left Unchecked

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??「…? こんな夜中に…。はーい、今出まーす…」??「!! あ、阿久井さん…! その怪我…!」阿久井「ふふ、すみません…。少々しくじってしまったようで…ゲホッ、ゲホッ…!」??「い、今治療しますから中に…!」阿久井「…この深手じゃあ、もう手遅れですかね。でもこの事実だけは…善村さん、貴女だけには伝えたかった」善村「わ、私に…?」阿久井「私は常々疑問に思っていました。魔族の王、桑山千雪率いる軍勢が世界に侵攻を始めた日から…」阿久井「いくら魔族たる彼女とはいえ、種族問わず、分け隔てない優しさの持ち主。世界を猛毒で染めようなど、彼女が考えるはずもない」善村「まさか、あなたはそれで秘密裏に魔王軍の調査を始めた…」阿久井「…ええ。その結果が…ゴホッ、これですよ。生きたままこちらに戻る事が出来れば良かったのですが」善村「そんな…いえ、あなたの治療は私が間に合わせます! 戦いは出来ませんが、治療の杖なら…!」阿久井「ダメですよ…。そんな事をしているうちに、追手が来てしまいます。あなたまで敵の刃にかかる事はない」阿久井「それより、この情報を…。いま世界を脅かしている侵攻の真実を、勇者の皆さんに伝えてほしい」阿久井「散々ゴシップで皆を困らせて、たった今その報いを受けた…。そんな私からの、虫の良いお願いですがね」善村「阿久井さん…!」??「…! なーちゃん、あそこ…!」阿久井「ほら早く…! 今はここから逃げて…!」阿久井「…。そうです、それでいいんです。世界の平和を担う勇者の皆さんに…どうぞよろしく、ってところですかね」善村「そんな…この情報が本当なら、魔王千雪はむしろ被害者…! なんとかして勇者達にこの事を伝えないと…!」??「"ダメでしょ…?"」善村「なっ…!?」??「"私の正体を知った人間を放置する…。そんな間抜けな事、桑山千雪がすると思います…?"」有栖川「…つまり、あなた達が魔王千雪に仕えてるのは」白瀬「ご明察の通り。彼女はこんな酷い事をする人じゃない。裏で何かあったのだろう、というのが私達5人の見解さ」田中「その肝心の何か、は分かんないままなんだけどねー」三峰「仮に分かったとしても、魔王様の"魔族の理"があるから三峰達は派手には動けないのが、ね…」西城「それで、最初の時からアタシ達がここまで来れるように…」月岡「…。この魔城の地形とか、知ってる事は全部教えるけん。千雪の事…」小宮「任せて下さい! この世界も、千雪さんも、皆さんの事も…みんなみんな、あたし達が救ってみせます!」

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