諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第78回「諫早湾干拓の不合理な公共性」ゲスト:宮入興一さん(長崎大学・愛知大学名誉教授)

諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第78回「諫早湾干拓の不合理な公共性」ゲスト:宮入興一さん(長崎大学・愛知大学名誉教授)

2022年4月24日に放送した第78回では、長崎大学・愛知大学名誉教授の宮入興一さんにゲストとしてご出演いただきました。宮入さんはご専門の財政学の立場から長年、諫早湾の干拓事業の研究に取り組んできました。戦後、水田の造成を目的として構想された諫早湾の干拓計画は、米余りの時代になっても、畑作、水資源、防災などに目的をすげ替え、現在の干拓事業として着工されました。土地改良法によって事業の費用対効果は「1」以上でなければならないところ、事業開始時はギリギリの「1.03」であり、着工後の干拓面積縮小で「0.83」になっても事業は継続されました。さらに宮入さんの分析では、漁業や環境の悪化を負の効果として算入すると、費用対効果は「0.27」となり、無駄どころか有害な公共事業であるとのことです。このような公共性のない事業は止めて、自然・環境再生へと転換させていくべきだと宮入さんは指摘しています。 mylist/48084459

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42499491