つかのま【VOCALOIDオリジナル曲】

つかのま【VOCALOIDオリジナル曲】

えぇ、どうも。ここに曲を投稿し始めて早三年。やっと隅まで晴れた、そんな気がします。雑記、ご報告・X(Twitter)やめます。一応X専用のアカウントだけ作って、元々あったアカウントは消してしまおうと思います。ちょっと危ない予感がしてきた。・この曲は今日の夕方まで全然出来てませんでした。ウクレレとボーカルだけ。つらいから布団に潜って眠っていたら、夢の中で小さい詩人に出会ったのです。小さい詩人、何か詩を口遊んで、私は目を醒ましました。私はそれを自分なりの暗号で頭に書き留めました。「〇〇 空夢」空夢は夢から、ということ。詩は忘れてしまいましたが、ニュアンスは憶えています。詩人、「ここは夢の中でせう。生ける世にも襤褸が出るでせう(暗号にした詩は、後に襤褸という言葉が当てはまりそうな感じがある)。生まれたての夢、造られた夢の襤褸を、内側から眺めると……」・フォークソングっぽい。わざと他人と被りそうなメロディのまま作曲してみました。・ここ一年で、一番よく出来た、ボカロPツレヅレの楽曲だと思います。夢詩人のおかげ。・少し前に買った本の、今日読んだ箇所がとても面白かったので載せて頂きます。 一つの思想の真の生命は、思想がまさに言葉になろうとする地点に達するまで持続するにすぎない。その地点で思想は石と化し、その後は生命を失う。だが化石した太古の動植物のようにその思想は荒廃を免れる。我々は思想のつかのまの生命を、まさに結晶せんとする瞬間の結晶体の生命に比することができる。 すなわち我々の思想が言葉を発見すると、その瞬間にただちに思想は真剣さを失い、真の厳粛さを欠く。我々の思想が他人に存在しはじめる時、我々の中で得ていた生命を喪失する。この世に生命をうけんとして、幼児が母体から離れるようなものである。詩人も次のように言っているではないか。  汝ら、矛盾によりて我を困惑せしむるなかれ。  人は言葉を口にするや、ただちに迷い始むるなり。──読書について 他二篇〈ショウペンハウエル著 斎藤忍随訳 岩波文庫 第85刷 38頁〉 ・三周年。これからもどうぞよろしく。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42556814