ハーバード大学法学教授のアラン・ダーショウィッツ氏「トランプ氏のジョージア州での起訴について」

ハーバード大学法学教授のアラン・ダーショウィッツ氏「トランプ氏のジョージア州での起訴について」

「まず第一に、大陪審による起訴があったことを誰も真に受けるべきではない。大陪審が起訴したからといって、何の意味もない。起訴したのは検察官だ。その何よりの証拠は、大陪審が議決する前から彼のウェブサイトに掲載されていたことだ。さて、これら4つの事件の全戦略は、たとえ上訴で負けるとしても、選挙前に有罪判決を得ることだ。リコ事件を起こせば、裁判で勝訴し控訴審で敗訴する可能性が高まる。共謀罪や精神状態に関わる他の事件でも同じことが言えます。つまり、これら4つの事件はすべて、ドナルド・トランプに不利な要素が多い司法管轄区で、迅速に有罪判決を勝ち取るためのものなのだ。そしてこれらの検察は、上訴で有罪判決が覆ることについては、一般的な検察ほど気にしていない。なぜなら、それは選挙後に起こることだからだ。現職大統領の対抗馬として立候補している人物を追及するのであれば、可能な限り強力なケースを用意した方がいい。この4人のうち、少なくとも3人は、私がこれまで見た候補者の中で最も弱いケースだ。4人目についてはわからないが、ワシントンDCのケースとよく似ているようだ。大統領選に出馬している人物を相手にするのであれば、最強のケースを用意しなければならない。そうでなければ、バナナ共和国になってしまう。そして、共和党員による民主党員の訴追、民主党員による共和党員の訴追に門戸を開くことになる。これはアレクサンダー・ハミルトンが『フェデラリスト』で書いた民主主義に対する最も危険な脅威であり、私たちはそれが目の前で繰り広げられているのを目の当たりにしている。私は共和党員ではないし、トランプ支持者でもないが、憲法には深い関心がある。そして、党派的な政治目的のために、それが無駄にされているのを目の当たりにしている」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42629165