バッハ:カンタータ第194番「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV194

バッハ:カンタータ第194番「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV194

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=rN_6VqK-6hc )。バッハのカンタータ「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV194は1723年に作曲され、11月2日に初演されました。この日、ライプツィヒの南東に位置するシュテルムタールの教会と新たなオルガンの献堂式が行われ、その際に演奏される目的で作曲されており、楽譜の冒頭にはバッハ自身の手によって「シュテルムタールのオルガン落成記念」と書かれています。バッハにとっては、シュテルムタールの教会そのものよりは新たなオルガンが出来たことの方が喜ばしいことだったようですが、本作の歌詞ではオルガンに関する言及はなく、主に新生した教会の献堂式に関連して「ソロモンの神殿奉献の祈り」の場面を取り上げ、「神は家を必要とせず、どんな家も神を住まわせることはできないが、信じる会衆が神に賛美と祈りを捧げるところ、つまり『私たちの歌の農場』において、神はその臨在の輝きを与えてくださる」といった内容が歌われます。ただ、研究者によるとこのカンタータは完全な新作というわけではなく、元々はバッハがケーテン時代に宮廷での誕生日祝賀用に作曲した世俗カンタータBWV194a(一部楽器のパート譜のみ現存)を改作したものと考えられています。カンタータは2部に分かれ、それぞれ6曲の計12曲で構成されていますが、曲全体に明るく軽やかな雰囲気が支配しており、原曲である世俗カンタータの名残りがあるようです。また、楽曲の中には序曲、パストラル、ガヴォット、ジーグ、メヌエット、そしてコラールが揃っており、管弦楽組曲に近い構成なのも注目点とされています。スーザン・コンソーリ(ソプラノ)チャールズ・ブレンディ(テノール)ウィル・プラペスティス(バス)ライアン・ターナー指揮エマニュエル・ミュージック

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42662436