バッハ:カンタータ第196番「主はわれらを御心に留めたまえり」BWV196

バッハ:カンタータ第196番「主はわれらを御心に留めたまえり」BWV196

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=YNjAHgMMsFs )。バッハのカンタータ「主はわれらを御心に留めたまえり」BWV196は、その様式的な特徴から初期の作品と推測されていますが、正確な作曲・初演の年月日は確定していません。歌詞の内容は、詩篇115編から12~15節が引用されており、思慮深く祝福する神について語っています。そして14節には「主は、あなたとあなたの子らを、ますます増やし給う」との語句があります。このことから、多くの専門家は結婚式で演奏するためにこのカンタータが作曲されたと推測しており、専門家の中にはその推測をさらに広げ、1708年6月5日にドルンハイムで行われた、バッハの先妻マリア・バルバラの叔母であるレジーナ・ヴェーデマンの結婚式のために作曲されたと考えています。ただし、これらの推測はあくまでも状況証拠を積み上げたもので、そもそも結婚式のためのカンタータではない可能性もあります。本作はシンフォニア、合唱、ソプラノのアリア、二重唱、そして最後の合唱という5つの楽章で構成されており、短いながらも、晴れやかで祝祭的な作品となっています。音楽様式に関しては、円熟期のバッハのカンタータに特徴的なレチタティーヴォや終結コラールの楽章が本作には存在せず、むしろ17世紀のカンタータの様式に近いことから、バッハの音楽活動の初期に属する1707~08年ごろに作曲されたのはほぼ確実と考えられています。ドロテー・ミールズ(ソプラノ)アレックス・ポッター(アルト)チャールズ・ダニエルズ(テノール)トビアス・ベルント(バス)ヨス・ファン・フェルトホーフェン指揮オランダ・バッハ協会管弦楽団オランダ・バッハ協会合唱団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42727075