来世に踊ろう【小春六花】

来世に踊ろう【小春六花】

水面に揺るるは追蹤の雪白身をよじる白百合 あの日のまんまで湿り手が伸ばすおぼろは季秋の落莫に弓張る お月か花瓣消しては灯す浪華よ戻らぬ女波は海霧と混じる 潮騒の記憶夢中にたゆたう いつかの散り花触れてしまいそうで 危ぶみ醒めるんだ白百合の花の芳しきを 覚えているのはぼくだけでいい孤夜の帳の中であれば 白が一番映えるでしょう泳ぎましょう 暮れなずみ雲の上で夜を謳う踊ろう 月の近くあの日に浮かべた歯型に想い溶けてくなで肩を流るる夜の細川のせせらぎは時に歪められ夢中に咲いている天華は造花で繊維の記憶から 感じるんだ香り恍惚の織に 移ろわないからはにかんで百年後 さようならどこかで

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