中国の大手不動産デベロッパー、人民元安で約30億ドルの為替差損

中国の大手不動産デベロッパー、人民元安で約30億ドルの為替差損

中国の主要な不動産デベロッパーは、主に上半期のアメリカドル建て債務が原因で、30億アメリカドルに近い為替差損(かわせさそん)を計上したことと、人民元がアメリカドルに対してさらに下落したため、この為替差損は膨(ふく)れ上(あ)がり、不動産デベロッパーには、膨れ上がる債務を処理するための現金を捻出(ねんしゅつ)しなければならないというプレッシャーが加わりました。ある調査によると、新型コロナウイルスによるロックダウンが施行(せこう)された、2020年までの販売成約額で、中国の上場不動産デベロッパー上位30社のうち24社は、合計で27億5000万アメリカドルの為替差損を抱えていたそうです。特に9月8日に、人民元が対アメリカドルで16年ぶりの安値(やすね)まで下落したため、このデータは、財政難に陥ったデベロッパーの為替リスクを示す指標として考えることができます。さらに、報告書によると、エバーグランデのアメリカドル建ておよび香港ドル建ての負債は、6月末時点で、負債額6,250億人民元の内の、26.3%を占めているとのことです。一方、カントリーガーデンの為替差損は30億人民元を超え、上半期の純損失は489億3000万人民元となり、記録的な赤字に拍車(はくしゃ)をかけました。また、先月、アメリカドル建て債券の2つのトランシェについて、2250万ドルの利払いを怠(おこた)ったとして、カントリーガーデンは、世界の投資家から厳しい監視の対象となりました。#中国不動産#財券

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42789568