心が燃やされた

心が燃やされた

怒りもあります 悲しさもあります 家事を終えて 頭撫でて 子ども寝かして一息ついたあとの君はひたむきになり 机に向かい 紙の上でペンを走らせて デッサンをして睡魔に負けず 疲労に負けず 欲にも負けず 昨日におさらばして明日になっても輪郭描いて髪の毛描いて体描いて紙に生きる命吹き込んでこうしたお方が「かわいいかなって」「かっこいいかなって」考えて毎晩アニメのヒロインのように向き合っている愛する人にコーヒーをもう一杯と言ってもすぐに寝てしまう 愛する人と目と目合わせて朝日さす窓と玄関を後にして木々の青葉が揺らいでる道 木漏れ影の 夏に会いに行く京の都今日も変わらず 駅のホームに人々がたむろするのをそっと眺めて働きに行く いつもこうして絵を描いて窓のお外には奈良線が通るあなたがたの描くあの子に僕の心は燃やされた 何回も繰り返すことの辛さを分かち合えた現実は2度と同じ時間は戻ってこないとわかっていた燃えた燃えた熱く燃えた お外の踏切警報機がうるさい描いたユキのような頬に迫り狂う炎渦巻いて逃げないと 逃げないと助けて 助けて お水をください お水をください家族を想うことだけでいまの私にとっては精一杯 愛する人よお子どものことを 頼みましたよ いつの日か 思い描く異世界で 出逢うまでたくさんの人の心が燃やされた心が心が燃やされた燃やされた   

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43002014