ホワイトデー起源考3(クッキーデー編)【A.I.VOICE解説】

ホワイトデー起源考3(クッキーデー編)【A.I.VOICE解説】

 クッキーデーは、長崎市に本店が存在したメーカー「ケーキの西銀」によって1974年(昭和49年)に作られた日で、当時は男性が女性にクッキーを贈る日でした。ホームラン製菓によってホワイトデーが作られたのは翌年であることから、その起源の一つであると考えられます。 日本のバレンタイン文化についての論文がある山田晴通教授も、以前の呼称の一つとしてクッキーデーがあったとしています( http://camp.ff.tku.ac.jp/YAMADA-KEN/Y-KEN/fulltext/RandamAccess/RA05.html#050311 )。1976年(昭和51年)の週刊セブンティーンが特集記事を掲載するまでは、クッキーデーの方が知られていたのでしょう。 このクッキーデーは、1980年代にはホワイトデー吸収されましたが、現在のホワイトデーにおいて、しばしば贈り物としてクッキーが選ばれるのは、その名残りと思われます。なお「ケーキの西銀」の店舗は現存しないようですが、運営会社の西銀商事は長崎市内で「cafe de 西銀」を経営しているようです。    参考文献(一部) 『製菓製パン』1974年4月号(40巻4号、通巻485号)74頁(コラム「業界パトロール」)。 『週刊セブンティーン』1975年3月25日号(8巻11号、通巻351号)159頁(投書コーナー「ハロー!ティーンズ」)。 多々納淳子「バレンタイン・デー」『製菓製パン』1976年2月号(42巻2号、通巻507号)158頁。 『週刊セブンティーン』1976年2月24日号(9巻7号、通巻397号)151頁(投書コーナー「ハロー!ティーンズ」)。 「3月14日はホワイト・デー/バレンタインのおかえしをもらう日!」『週刊セブンティーン』1976年3月16日号(9巻10号、通巻400号)182~185頁。  「スターが教えるバレンタイン大作戦」『小学六年生』1978年2月号(30巻11号)34~39頁。 『青年の船報告書 第11回 昭和52年度』総理府青少年対策本部、1978年、404頁。 『やまなみ』1979年7月号(42巻7号、通巻460号)33頁(田中久江)。 池速夫「外国からの贈り物」『小二教育技術』1979年8月号(32巻6号)116~117頁。 『北海道新聞』1979年2月13日付夕刊8面(縮刷版416頁)。 望月あきら『ゆうひが丘の総理大臣 第6巻』2014年、181頁。 『朝日新聞』2016年11月23日付朝刊31面(長崎地方版)(「ケーキの西銀」元社員である同じ人物の記事 https://www.asahi.com/articles/ASJDQ6JQDJDQPTIL026.html

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43082024