あきゆきて / 雨森文庫 ft.星界

あきゆきて / 雨森文庫 ft.星界

お疲れ様です。雨森文庫です。終わる秋と別れについて書きました。歌唱 :音楽的同位体 星界 公式サイト https://sekai.kamitsubaki.jp ほか :雨森文庫 X https://twitter.com/unackky 浅緋色の空は翳り始め 風が落葉をそより抱き上げる雲間縫い今年も鳥渡る ぽつねんと影長く花咲く傍に水差し置こうとも 秋陽の脆さに今際の際目に染みぬ眩しさを背負いながら 君が纏った憂鬱の色は降り潰す感情は日々の形見となり置き去りにされたまま 気付かれるわけもなく本を解くように 行間に混じるように木漏れ日が封をする 溜め息を栞として夕焼け空は何故かいつもより寂しくて僕は君の笑顔に、別離の日を想ってしまう隠してる痛みとか 僕には分からなくて幸せと押し付けて 幸せと押し付けてせめてこの季節が終わってしまう前にさよなら以外の答え どうか見付けてくれないか分かれ道立ち尽くす 後悔を一つずつ日追い透明を増す 風軋り秋行きて儚げに帰り花 気付かれないままなら咲かないでいた方が傷付くこともないか君は口を噤んだ 僕は耳を塞いだ瞳に焼き付けた 繕った虚像だけ本当のことなんか 知りたくすらもないが今日の君が笑ってくれたことだけが嬉しいんだ誰かに寄り添って言葉は飲み込んで共感であるために 優しさであるためにやがてこの季節が終わってしまう頃にさよなら以外の答え 結局、なかったと言うんだ風が舞い上げる葉に 巻き戻った気はしてでも影は濃くなって、夕闇に褪せていく「幸せになってね。幸せになるからね」願ってやみはしない君が決めた道なら遠ざかる雪迎え 僕だけがすがる秋でも閉じられたままの本だけ気掛かりだよ深緋色の陽だまりに佇む ぽつねんと

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