【MMD】冬到来とれぷさんの焦りと密かな決意について【かのせな】

【MMD】冬到来とれぷさんの焦りと密かな決意について【かのせな】

 年末に入り、ラボ内が慌ただしくなってきた頃のことである。たまたま通りかかったレッスン場で、珍しく練習に没頭するれぷさんを見かけた。 しかし、集中というには焦りめいた空回りを感じる。怪我をしては大変なので声をかけてみた。「焦り…そうですね。その通りです」 言われて自覚したのか、れぷさんは苦笑交じりに肩を落とす。聞けば、以前見た全力かのせなさんに衝撃を受けたとのこと。普段同スペックを主張しているからこそ、オリジナルとの差に愕然としたのだとか。 次いで、これはかのせなさんには内緒ですよ、と前置きして。「今は当人にその気がなくとも、もしかしたらいつかかのせなさんがステージに立つ日が来るかもしれません。その時、誰かとユニットを組むかもしれません」 察した。なるほどそういうことか。「はい。例え事務所のアイドルちゃんたちと言えど、これだけは譲れません。 かのせなさんの隣に立つのは、れぷさんです」 それは妹分の矜持、だけではないだろう。確かにれぷさんは甘え上手ではあるけれど、今のポジを嫌ってもいないのだろうけれども。 それでも彼女は「かのせなさんの相棒」でいたいのだ。だからこそ差が付くことを、離されていくことを認めない、認めたくない。 理屈は分かった。けれどパートナーを目指すなら、それこそ同スペックの必要はない。瓜二つ、完全シンクロしたコンビなぞ無価値だ。完全対象が欲しければ鏡でも置けばいい。  追うのはいい。でも、かのせなさんに成る必要はない。名前こそ「レプリかのせな」だが、もはや君はコピー品ではなく、一つの人格だ。 逆に言えば、かのせなさんができないことをれぷさんはできる。「つまり、競うな持ち味を活かせッ! 同じセイバーでもマグナムではなくソニックを目指せと」 …うん。合ってるし分かりやすいけどなんだろうこの気持ち。 ハンギョ割と良いこと言ったと思うよ?「しかし、れぷさんだけの長所とか、本当にあるんでしょうか」 あるとも。では試しに軽くやってみようか。せっかくだし簡素なレッスン場じゃなくてきちんとしたステージ用意して。「分かりました。じゃあ教授に乗せられてみましょう。 見せてやるぜ、れぷさんのみが持つ無限の可能性を!」2023/12/24追記・サムネ静画im113363342023/12/25追記・生足差分 sm43191629

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43176654