【第2回_没動画供養祭】歯車 一 レエン・コオト【芥川龍之介】【ゆっくり文庫リスペクト】

【第2回_没動画供養祭】歯車 一 レエン・コオト【芥川龍之介】【ゆっくり文庫リスペクト】

"僕はいまもそのホテルの部屋に前の短編を書きつづけている。真夜中の廊下には誰も通らない。が、時々戸の外に翼の音の聞えることもある。どこかに鳥でも飼ってあるのかも知れない。(昭和二・三・二三)"ノン・シリーズ series/330979<没理由>動物農場と同じく、2023年9月に開催された第二回ソフトウェアトーク朗読劇場祭に向けて制作しておりましたシリーズものの動画のpart1です。こちらは全シリーズ通して8割方できあがっていたのですが、途中からいまいち制作に身が入らず、制作をなんとなく停止したまま祭の期間を過ぎてしまい、そのままお蔵入りしていた動画です。全体を制作してみて、エンタメとしてあまり面白くないのではないかと少し不安になり、投稿を見合わせていたというのもあります。<編集後記>芥川龍之介の『歯車』は、何度も読み返して、その意味するところをいくらかでも自分なりに解釈することができたと感じたので、制作してみました。しかし、かなり退屈する場面が多そうだと感じたので、表現方法を工夫してみようと思い立ちました。そこで、一話目は文字によってほぼすべてのアイテムを表現し、二話目はきつねゆっくりといらすとや中心で、三話目はシルエットと実写中心で、四話目は図形中心で、五話目は文章中心で、六話目はこれらすべてを組み合わせて表現してみようと考えて、制作してみました。ただ、なんだか奇をてらいすぎて、視聴者が置いてけぼりになっているような気がしてきました。だんだんそういう感情が強くなってきたので、ボツにしようかと思っていましたが、ちょうど没動画を投稿できる祭があったので、この場をお借りして投稿してみることにしました。没動画供養祭ではシリーズものはpart1のみ投稿というレギュレーションであるため、とりあえずpart1だけ公開します。part2以降の公開の予定は未定です。もっとも、公開する場合は、シリーズを最後まで完成させることが前提の話ですが。話は変わりますが、歯車はとにかく暗示が中心となる小説です。様々なメタファーがちりばめられているのですが、一回読んだだけでは到底理解しきれないほどの分量に満ちています。そこには少しずつメタファーに追い詰められていく芥川龍之介の苦悩が見て取れます。何がどう芥川龍之介を追い詰めているのか、一話目ではまだあいまいで漠然としています。後半に進むにつれて、次第にくっきりと浮かび上がってきます。その様子をお届けできるかどうかは未定です。予定は未定。また何か月か先延ばしするかもしれません。先延ばしが染みついた習慣になってしまっているので。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43214359