センメルヴェイス反射

センメルヴェイス反射

通説にそぐわない事実を拒絶する傾向や常識から説明できない事実を拒絶することを指す。オーストリアのウィーン総合病院産科に勤務していた医師センメルヴェイス・イグナーツは、出産した母親が産褥熱という病気にかかって死亡する原因が、分娩を担当する医師の汚れた手が原因であることに気づいた。センメルヴェイスはその予防法としてカルキを使用した手洗いを提唱し、産褥熱による死亡を劇的に減少させることに成功した。しかしセンメルヴェイスの発見は多くの医師たちの反感を買うことになった。多くの医師たちは長年行って来た自分たちのやり方が、大勢の母子の死に関与していたというセンメルヴェイスの指摘を批判した。それでもセンメルヴェイスはその発見の理解を広めようと活動するが、多くの医師たちからの排斥に会うことと成り、やがてセンメルヴェイスは精神異常者として精神病院へ隔離されることになった。その後、精神科病棟から抜け出そうとした際、守衛たちから暴行を受け、そのときのケガがもとでセンメルヴェイスは死亡した。この一連の事象から通説にそぐわない事実を拒絶する傾向などを、センメルヴェイスの名をとって「センメルヴェイス反射」と呼称されることとなった。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43328615