その名の背景には悲しい恋物語あり。『信田巻(しのだまき)』の作り方 # 382

その名の背景には悲しい恋物語あり。『信田巻(しのだまき)』の作り方 # 382

つべ版→ https://youtu.be/k85ha3hpmbg 信田巻は油揚げを袋状にして肉や魚、野菜や豆腐などの具材を詰め、かんぴょうで結び味をつけたものです。名の由来はキツネの好物が油揚げとされる事(# 377おいなりさん参照)と、大阪府和泉市・信田の森に棲んでいた狐の物語(白狐の伝説/葛の葉物語)を結び付けたものとされます。簡易版ですが動画内で葛の葉物語を前後半に分け紙芝居風にお話しています。胸にグッとくる切ない悲恋物語なのでぜひご覧ください。正直編集しながら目に塩水が溜まりました。しかしバレンタイン前に悲恋話とは...いえ狙っていませんよ。本当はもっと具だくさんですが今回は具材を絞り、簡単に作れるようにしました。肉も魚も野菜もあれこれは大変ですし、かんぴょうで結ぶなど手間もかかる上に余りますものね。今回煮汁は少なめで作りましたすが、崩れなければ何倍量で作っても構いません。ただ火入れ後は少し冷まして煮汁を深部まで染み込ませた方が美味しいです。鶏ひき肉を魚のすり身にして、おでんに加えるなどもありますね。精進料理ならば肉魚の代わりにすりおろした山芋を使うといいと思います。途中タネに入れた油揚げの端が汁をたっぷり吸うのでとんでもなくジューシーです。炊いてもおいしいですが寒い季節は油揚げを袋にしておでんに加えるのもいいでしょうね。白狐の伝説/葛の葉物語の話は歌舞伎の演目で信田妻とされます。そして「信太森葛葉稲荷神社」には子宝や安産のご利益があり、パワースポットとしても人気があるそうです。なお保名と葛の葉の子は、かの陰陽道の始祖・安倍晴明(あべのせいめい)と言われています。 イラスト参考・葛の葉伝説~信太のやすな菊~イラスト[和泉市立和泉図書館]・葛の葉狐 安倍晴明 母の物語 [坂口理子 (著), 大谷リュウジ (イラスト)] https://amzn.to/3SjcyCW □材料油揚げ    2枚鶏ひき肉  100gきざみ生姜  15g押し豆腐  150g人参     60g青ネギ    20g干し椎茸戻し 2個片栗粉    20g・炊き地(5:10)干し椎茸の戻し汁 250mlみりん      10ml薄口醬油     20ml砂糖        5g

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43373019