傍観者のエレジー/星界

見向きもされないものでできた、私の青い春詩・曲　inubue(X ☛ https://twitter.com/inubue2 )イラスト　uwo様(X ☛ https://twitter.com/uwowo111 )唄　星界【歌詞】訪れた夕景　露わになる教室の陰影あの子のようにはなれそうもない　笑えそうもないからまた独りの帰り道今でもまだ　夢に見るんだ花束と、息も詰まるような抱擁黒塗りのままのその顔に胸を穿たれて　失調、残照、伸びる影睦言や徒事締め出したイヤホンの鳴らす短調と絶叫忘れさせてよ肌を刺すような「要らない」「要らない」思い出してしまった　履かずに捨てたスカートそこら中転がってる　散らばってる　愛の物語大事にできるから　頂戴、頂戴、頂戴な悲哀、悲哀見向きもされないものでできた　私の青い春半醒　潸然　感傷的な鼓膜の近くだけワンダーランド喚声　痰喘　官能的な奈落さえ飲み込んでゆく草臥れた憧憬　誰かの声　諦観と焦燥頭の奥から消えそうもない　叶いそうもないのに抱き抱えて回り道二月に凍えるまま、並び立つ温もりをただ見やった悴んだ指を開いては閉じ、私がここにいることをかろうじて確かめたマフラーの中で零した呪詛が、いっそ奴らに届けばいいと思ったそうやって踏み出せないまま、潰える春に途方に暮れた「ずれてる」「間違ってる」そんなこと分かってるだからこうして捨てようとしてる身の丈に合わない空想を影が伸びる　影が伸びる両耳を劈く轟音だけが私を赦して、孤独に縛りつける取り残された路地の隙間指咥え眺める街いつか落っことした二人称を探してる　今もそこら中転がってる　散らばってる　愛の物語大事にできるから　頂戴、頂戴、頂戴な悲哀、悲哀見向きもされないものでできた　私の青い春半醒　潸然　感傷的な鼓膜の近くだけワンダーランド喚声　痰喘　官能的な奈落さえ飲み込んでゆく痛い、痛い誰にも届かないまま閉じてく　私の青い春

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