CutyDark / 音街ウナ

CutyDark / 音街ウナ

小さい頃から幼馴染の3人は、住宅街に建つ色違いの3軒のお家のお隣さん同士。みんなは生まれた時は同じ真っ白な体だった。3人は幼稚園から高校までずっと一緒。いつも一緒に行動する仲良し3人組だ。3人はキューティーダーク星という紫色の惑星で生まれたが、学校で習った青い惑星の存在を知ると、それを実際に自分たちの目で確かめてみたくなった。3人は紫色の惑星を飛び出して、青い惑星を見つけるべく宇宙探検に出かけた。青い惑星に行くまでは宇宙空間で思うように移動できなかったりと苦労したが、無事青い惑星を見つけ、「地球」に降り立つ。地球の上のある学校のグラウンドに降り立った3人は見慣れない机と椅子で遊んだり、これまで暮らしてきた環境とは全く異なる世界の匂いや感触を楽しんだ。一通り学校を満喫した3人は電車に乗って街に出る。そこは「渋谷」。流行の最先端だ。自分たちの星の教科書で見たことがあるSHIBUYA109の建物を見つけると、3人はそこに向かって走り出した!あそこに行けば理想の自分になれるかもしれない!と。3人は本当の自分探しをするべく、思い思いに買い物を楽しんだ。それぞれお気に入りのアイテムを見つけた3人は自分たちの星に帰り、自分たちの部屋で着替えー変身をする。新しい自分になるために。とびきり可愛い自分になれた3人は、もっと可愛く見えるように遊園地に行きたくさん可愛い写真を撮ったり、可愛い自分を演じた。可愛いは3人の理想だった。しかし夜が来て家に帰ると当たり前だが3人は自分たちの可愛いを自分から切り離し、ありのままの自分と対峙する。3人は胸が痛かった。ただ可愛くなりたいだけなのに、どうしてこんなに苦しんだろう。こんなに苦しい気持ちになるくらいなら、可愛いなんて知らない方が良かったのだろうか。それでも3人は自分たちにとって可愛いは必要不可欠だと思った。血を滲ませて、涙を流して、可愛いが決して自分たちの元から無くならないようにしがみつくように胸の中に閉じ込めた。この苦しみはきっと可愛いそのものなんだ。可愛いを切り捨ててまた真っ白だった頃のように純粋無垢に生きる道もあっただろう。しかし3人はそれを選ばなかった。なぜなら3人はキューティーダーク星、つまり可愛いと闇を同時に内在する星のもとに生まれた存在だからだ。キューティーダーク星生まれの3人は今日も笑顔で生きる。弱いハートを隠すように自分たちの思うがままの「可愛い」を纏って。一作目です手描き(サビは力尽きました)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43436804