春雪ぎ / feat.猫村いろは

春雪ぎ / feat.猫村いろは

掴めない輪郭はアイスの様で。春の温度は雪の様で。生きているだけじゃ消えなくて。音楽 : まつり絵 : りら( https://x.com/li___3me?s=21 )〜歌詞〜感情ばかりが溢れていった。言葉なんて一つも出なくって、冷めきる前にもう一度温度を。溢れた想いは届かなくって、夏に白い息を吐くみたいに。拭いきれない僕だけじゃ。注いだ想いを呑み干してった。自分で吐いた言葉はどうにも行き場がないな。想い出で僕を取り繕った。輪郭はもう溶けだしたアイスだ。掴めないな、どうしよう。路地裏、見上げれば星は咲いて。春風はどこか懐かしくって。こんなんじゃあどうにもならないや。想い出せないことが増えてった。僕だけの温度じゃ足りなかった。嗚呼、夢ならば冷めないで。笑えない。今日も一人歩いた。言葉だけじゃ、足りなくって。こんなんじゃどうにもならないな。世の中が春を奪っていった。温かさだけを奪っていった。冷めないで今日だけは。嗚呼、冷めきった温度だけ。感情だけがただ枯れてった。笑えることも少なくなって、味もしないな。別れが僕を忘れさせてった。輪郭はもう溶けきった春の瀬。描けないな、どうしよう。春風が運ぶ思い出だって、僕の手は上手く掴めなくって。こんなのはどうでも良くなって。花吹雪は愛に溶けていった。温かさだけを解いていった。春雪ぐ僕の未来だ。「君を待った木陰も、春を待った心も花びらが舞うように浮ついたこの気持ちも瞳に反射する自分も、涙を拭うこの手さえ全部、全部愛していた。」冬が解けてゆく前に、花が散ってゆく前に、愛が冷めてゆく前に、君を忘れないように、頬が濡れてゆく前に、ただ前に。吐いた言葉達よ、どうか冷めないで。別れを寂しいと思うか?そんな僕は捨ててきたんだ。壮観な後遺症なら無いさ。「また会いたい」って願えるような想い出で僕は笑っていたいんだ。笑った君の顔が見たいな。生きるだけじゃ、消えなくて。滲んで見えないけど、君がいて。揺らいだ記憶に残っていった。春が冷めないと願って言った。君が揺らがぬように。嗚呼、冷めきった温度だけ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43523773