戦争で亡くなった祖父の恐ろしい体験

戦争で亡くなった祖父の恐ろしい体験

俺の祖父ちゃんが戦争の昔話を始めたんだよ。祖父ちゃんがまだ若い兵士だった頃の話。深夜の哨戒任務中だったって。祖父ちゃんはずっと前線にいて、気味の悪い雰囲気に慣れっこだって。で、ある夜、月明かりしかない中をパトロールしてたんだって。するとさ、前方の茂みが騒がしくなってさ。祖父ちゃんと仲間の一人が注意深く近づいてったわけ。恐らく敵かもしれないと思ってさ。でもね、何が出てきたと思う? そこにいたのは年老いたおばあさん一人。戦火で家を失ったんだろうけど、こう言ったんだ。「息子を迎えに来たの」と。祖父ちゃんたちは一瞬で鳥肌が立ったって。こんな無人地帯に一人で、しかも深夜にさ。なんか変だよな。仕方なく、彼女に歩いて近くの村まで行くように言ったんだって。おばあさんは普通にうなずいたんだけど... 瞬き一つで、その場から消えたんだって。そう、まるで霧が晴れるようにさ。祖父ちゃんもその仲間も逃げるようにその場を離れたって。後から知った話だけど、その地域では戦争の死者が迷い込んだ人々を迎えに来るっていう伝説があるらしいんだよ。んで、ずっと後になって、祖父ちゃんのあの仲間が戦場で亡くなったって知った時、祖父ちゃんは凍りついたんだって。あのおばあさんはその仲間の音信不通になった母親の幽霊だったんじゃないかって、ずっと心に引っかかってるって話さ。その後、祖父ちゃんは、戦場で見かける人影が仲間たちを1人また1人と連れ去っていくことに気づいたんだ。それはまるで、あのおばあさんが迎えに来た人達みたいに。もしかして、夜ごとにあちこちで幽霊が迷える魂を探してるのかもしれないと。んで、最後の哨戒が終わる日に、また同じ場所で同じおばあさんが現れたんだよ。でも今回は直接祖父ちゃんを指さして「あなたももうすぐ迎えが来るわ」とほぼ囁くように言ったんだって。その言葉が本当にならないことを、祖父ちゃんは今でも毎晩祈ってるそうだ。時間が経つにつれて、祖父ちゃんの周りの兵士たちは次々に消えていったんだ。毎回、誰かが姿を消す前の夜には、おばあさんの幽霊が現れるそうな。そして最後に残ったのは祖父ちゃんだけだった。#戦争体験#幽霊#恐怖#怖い話#ホラー

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43548031