青春少女の朝はいつも早い

青春少女の朝はいつも早い

朝、あくびをしながらいつものようにバスを待つ。普段このバスを使うのは一人なのだが、今日は見たことのない女の子がバス停にやってきた。ウチの学校の制服を着ている彼女は、爽やかさと儚さを感じる綺麗な目をしていた。あまりにじっと見てしまったからか、彼女が視線に気づいてこちらへ向いてきた。目が合った。彼女は笑ってくれて、「おはよう」と挨拶をしてくれた。不思議な声をしているなと思った。少し慌てながら挨拶を返すと、また彼女は笑った。そこからは無言だったけれど、二人でバスを待った。しばらくしてバスが定刻よりも早く来て、目の前に止まりドアが開いた。彼女に先にどうぞとジェスチャーで伝えると、「ありがとう」と言ってくれた。今日はいいことがあるかもしれない。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43556101