はじまり、おわる/青短 feat.知声

はじまり、おわる/青短 feat.知声

はじまり、おわる/青短 feat.知声Music:青短 https://twitter.com/Aotan_musicVideo: ぬぬぬ https://twitter.com/nuuuuu__uuu  ❀・₊❀̥୭✿*いいね・マイリスト登録が励みになります❀・₊❀̥୭✿*✎□はじまり、おわる episodeこれは誰のせいでもない。そういう話ではない。落ちる花弁も薫る海風も何も、私たちを気にもとめない。貴方がいなくてもまた春は来る。「ねぇ、今日何が食べたい?」なんて。そんな下らないことを繰り返していた日々が思い起こすだけでこんなにも苦しい。「あの時のこと、覚えてる?」貴方も私も忘れているわけがないのにまた、下らない質問をしてみる。答えはわかっていたはずなのに。月明かりが乗っている睫毛と、影を落とした瞳。あなたには何が見えているの?でもそんなことも、もう聞けない。桜を見に行こうと言ったのは貴方だった。予感はあった。麗らかな陽射しと、それを横切って落ちる花弁。残酷だなんて、私に言う立場は無い。サイドミラーに映る横顔さえ見れなかったのだから。貴方がいなくてもまた春は来る。始まりには終わりがある。貴方は前を歩いている。私は後ろを歩いている。アスファルトに踏まれて黒くなった花弁が落ちている。ふと振り返った貴方は笑っているはずなのにどこか寂しそうに見えた。私はうまく笑えたのだろうか。淡いアイシャドウで彩られた貴方の目。あなたには何が見えているんだろう?そんなことを聞くことすらかなわずに。「ねぇ、海に行こうよ」ふと言ってみた。そこで何が起こるのか私は勿論、貴方だってわかっていたはずだった。海風で揺れる髪、踏み込む度に沈む砂の感触に私は感情も委ねてみる。水平線と空が混ざり合う景色を目に焼きつける。花弁の数だけ、砂の数だけ貴方との記憶が口から零れていく。「こんなこともしたよね」なんて我ながら狡いなと思う。ここが私たちの終着点らしい。貴方がいなくてもまた春は来る。とっくにそんなことは理解していたはずなのに、堰を切ったように視界が滲んでいく。貴方もどうやら、同じらしい。あなたも私も同じものを見てたんだね。やっとわかった。だけど、もう遅い。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43593319