谷垣禎一総裁 新春メッセージ_2011.1

谷垣禎一総裁 新春メッセージ_2011.1

新年おめでとうございます。本年は、日本を守る正念場の年です。何としても政権を奪還し、民主党の稚拙で独善的な政権運営による日本の瓦解を食い止めなければなりません。私自身が先頭に立ち、不退転の決意で闘い抜いてまいります。総選挙の敗北から1年3カ月がたちます。私は「政治は国民のもの」という立党宣言に立ちかえり、新生自民党の構築に全力で取り組んでまいりました。その第一が、新しい綱領の策定です。私たちは、立党以来守り続けてきた「自由」と「民主」の旗の下、絆に根ざした和の社会を取り戻し、「日本らしい日本」を確立しなくてはなりません。まず、家族と地域の和と絆を守るとともに、努力する人、努力した人が報われる社会をつくります。年金・医療・介護の社会保障制度を信頼のある堅固なものとし、国民生活の将来への安心を確保します。また、日本の歴史・伝統・文化を守り、ものづくりの伝統の中に未来を描きます。わが国経済の根幹を成す研究開発・人材教育を強化するとともに、各種規制を見直し、潜在的な国際競争力を解き放つ事で日本の持続的な経済成長を実現します。さらに、国際社会との和を守り、東アジアとの互恵関係を構築する中で平和と発展に対するわが国の責務を果たします。同時に日米同盟体制をわが国外交の基軸とし、国を守る体制を固め、国民の生命と財産を守ります。こうした基本政策を通じて「日本らしい日本」の礎を築き、夢と希望と誇りを持てる日本を創りたいと考えています。民主党政権は、わが国の内政・外交を混乱に陥れています。マニフェストも、今や砂上の楼閣であったことが明らかになりました。もとより、「自民党政治の否定」と「政権交代」以外に目標は無かったのです。目指すべき国家像の欠如、それが、今日の迷走を招いたのです。一体、国民の為に何をするのか、何をしたいのか。国づくりの確固たる信念もない民主党政権に、これ以上国家の舵取りを任せるわけにはいきません。日本を守るために、私は先頭に立って戦います。決して逃げずに正面から堂々と戦っていきます。そして、私の手で民主党政権に幕を下ろさせます。皆様方のさらなるご発展とご健勝を心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

http://www.nicovideo.jp/watch/so13114514