【科学教育教材】サンゴカイワレ大根を使った茎と根の成長観察【愛媛大学】

【科学教育教材】サンゴカイワレ大根を使った茎と根の成長観察【愛媛大学】

中学校第1学年で植物の成長と分類を学習します。これを体感的に学習する教材として開発したものです。植物の根と茎,どちらが速く伸びるか知っていますか?双子葉類の根は,主根と側根だと言われますが,主根と側根どちらが速く,どのように伸びるか知っていますか?意外と知っているつもりになっているだけで,本当はどうなのか知らないことがあるものです。そこで,茎と根の成長を観察できる教材を開発しました。株式会社ベネッセコーポレーションにお願いして特別に購入した透明培地「めばえジェル」を使って,中原採種場のサンゴカイワレ大根の成長を記録したものです。5分間に1度のインターバル撮影を20倍速でつないであります。土の中で根がどのように伸びているのかを見てみましょう。この研究では,サンゴカイワレ大根から取りだしたアントシアニンを使って実験もしています。そちらは論文が公開されています。大橋淳史,紫カイワレ大根を用いた生命領域と粒子領域が連携した中学校理科教材の開発,科学教育研究,39巻1号,11-18,2015.また,この研究は日本学術振興会の科学研究費助成事業(通称,科研費)の基盤(C)「初等・中等教育課程を通した化学,生物領域が連携した理科教育教材の開発研究」として開発されています。その結果は,新しい科学(東京書籍)の自由研究にも掲載されました。

http://www.nicovideo.jp/watch/so29028620