宇宙ガンマ線観測したと発表

宇宙ガンマ線観測したと発表

中日共同研究チームは3日、中国・チベット自治区羊八井に建設した「空気シャワー観測装置」で、「かに星雲」から史上最高エネルギーのガンマ線を観測したと発表した。 中日共同によるAS gamma実験所で検出されたのは、「かに星雲」から飛来した24の高エネルギー宇宙ガンマ線で、最大450兆電子ボルト(エネルギーの単位)。これまでに世界で発表された最高エネルギーの5倍以上とされる。一連の観測結果は、7月下旬に国際学術誌『フィジカル・レビュー・レターズ』に掲載される。「かに星雲」はおうし座方向にある有名な超新星の残骸で、地球から約6500光年の場所にあり、現代の天文学では電波からガンマ線まで幅広く観測されてきた。 張研究員はまた「かに星雲は、銀河系にある天然の高エネルギー粒子加速器と言え、世界最大の人工電子加速器と比べて能力は1万倍以上になる」と推測している。  超高エネルギーガンマ線は、高エネルギー荷電粒子によって発生することから、謎の多い宇宙線起源の解明研究が飛躍的に進むことが期待される。

http://www.nicovideo.jp/watch/so35359510