【収録時のイベント概要】タイとロシア、2つの国はいっけんなんの関わりもない。 しかし、よく見てみると、重大な共通点があることに気づく。 タイはヒンズー教文明圏、ロシアはギリシア=キリスト教文明圏と、 それぞれ大きな文明圏の周縁にありながら、どちらも「大国」としてプライドを保ち続けてきた国なのだ。 じつは日本も同じ条件を抱えている。 タイとロシアは、時期は違えど、どちらも文学の後発国である。 そしてどちらの国でも現代文学が力を持ち続けている。 いまだに文学と政治が近い。 これらの国で新しい文学はどのように生まれ、どのように読まれているのか。 ポスト・ポストモダン文学のいま、どのような流れがあるのか。 タイやロシアの文学を日本で翻訳し、議論することは、いま、どのような意味を持っているのか。 文学から見る「地域大国」論ができればと思う。 『ゲンロン』にプラープダー・ユン『新しい目の旅立ち』の翻訳を連載中の福冨渉と ウラジーミル・ソローキンの翻訳者でロシア現代文学の第一人者・松下隆志が論じる 最新の現代文学論。司会はゲンロンの上田洋子。 プラープダー・ユン、ソローキンの新作をはじめ、最新の文学が俎上に上がる タイ・ロシアイベント第2弾!【イベントのページ】 https://genron-cafe.jp/event/20180525/