米政治家のメディアに対する抑圧はなぜ身内にも情け容赦ないのか

米政治家のメディアに対する抑圧はなぜ身内にも情け容赦ないのか

米メディアの最近の報道によると、このほど公開された米疾病予防管理センター(CDC)の内部文書は、ホワイトハウスが米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)を中国の宣伝役と非難するツイートを引用し、CDCのメディア関連部署に対し、すべてのVOA関係者からの取材依頼を断るよう指示している。  これはVOAに限った話ではない。米テレビ局NBCからCNNに至るまで、ニューヨーク・タイムズ紙からFOXニュースに至るまで、中国の感染症との戦いに関する客観的な報道であれば、トランプ米大統領に攻撃されるのが常だ。  事実、一部の西側メディアは中国を「色眼鏡」で見ることに慣れている。そうしたメディアが中国にとって「都合の良い話」を報じるくらいなら、むしろ実話を伝えてくれた方がいいが、ほんの少しの実話でも、米国の政治家の中にはそれに我慢できない人もいる。なぜなら、彼らが最も嫌うのは、米国のメディアが中国の感染症との戦いを客観的に報じることにより、米国民が国内の状況と比較することだ。ホワイトハウスにとって、中国を批判し中国に責任をなすりつけることこそが「事実を伝える」ことであり、プレッシャーも解消できるのだろう。  そればかりか、米国の政治家はまた、行政命令を通じてSNS各社による検閲を規制し、SNSを政治上の私利に奉仕する道具にしようとしている。米ツイッター社はこのほど、中国に関連しているとする17万余りのアカウントを削除したと発表。そうしたアカウントは「中国に都合の良い地政学的な話題を拡散している」と攻撃した。  残念なことに、米国の一部政治家は力の入れ方を間違えている。彼らは全力で黒幕としての能力を発揮し、専門的な意見をブロックし、真実の情報を覆い隠し、あの手この手で他人になすりつけ、人の注意をそらし、政治上の私利を追求する目的で経済を再開させ、感染症との戦いの時間を無駄にしているだけだ。  80年以上も前に、英国の著名な国際関係学者であるE.H.カーは、「米国は善良な上着で彼らの身勝手な国益を覆い隠そうとする巨匠だ」と述べて、人々に注意を促している。現在、米国の政治家の行動はこの「善良な上着」を完全に破っている。いわゆる「言論の自由」「民主」「人権」とは、一部の米国の政治家による人の耳目をふさぐ言い逃れにすぎないことを、世界にはっきりと見せつけている。

http://www.nicovideo.jp/watch/so37057798