崔大使、中米関係が直面している課題を分析

崔大使、中米関係が直面している課題を分析

米国駐在の崔天凱中国大使は21日、王毅国務委員兼外交部長が中米関係について提出した前向きで建設的な提案は米国で積極的な評価を受けていると指摘した。  王外交部長は9日ビデオ形式で開かれた中米シンクタンク・メディアフォーラムで式辞を発表する際、中米関係は再び正しい軌道に戻り、更なる発展を推進するための3つの提案を提出した。第一に、すべての対話チャンネルを活性化・開放すること。第二に、交流におけるリストを整理・作成すること。第三に、新型コロナウイルス感染症の予防抑制に焦点を当て、協力して対応することである。  崔大使は中国中央テレビ(CCTV)によるインタビューで、この3つの提案を分析し、対話は国際関係に必要なものだと述べた。  <崔天凱駐米大使>  「すべての対話チャンネルを活性化し、開放することが必要だと思う。対話がなければ、両国間での意思疎通、協力の拡大、意見の相違の管理・コントロールなどはできない。これは非常に異常な状況と言えるだろう。米国側は対話のための対話をするのではなく、ポジティブな結果を出すことを目的としなければならないと言うかもしれない。もちろん、我々もポジティブな結果を望んでいる。しかし、ポジティブな結果を出すことを目的とすることは、米国側の要求だけを満たし、中国側の要求を無視し、甚だしきに至っては中国側の利益を損ねるというわけではない。これはバランスのとれた結果ではない。その結果はバランスのとれた、ウィンウィン互恵の結果であるべきだ。ウィンウィン互恵の結果こそが、ポジティブな結果なのだ。それに、ポジティブな対話すらしていないが、このポジティブな結果はどこから来るのだろうか。棚からぼたもちが落ちて来ることはどこにもないだろう」  崔大使はまた、王外交部長が提出した3つのリストは両国関係をより明らかにするのに大いに役立つと述べた。  <崔天凱駐米大使>  「王外交部長が提出した3つの提案、特にこの3つのリストは当面の中米関係の現実的な需要に基づいており、非常に前向きで建設的なものであると私は考えている。この3つのリストを具体的に言うと、一つ目は十分に協力できる分野を含む協力リストを作成しなければならない。2つ目は対話のリストのことだ。いくつかの問題はまだ意見の相違があって、はっきりしていないかもしれない。私たちは対話を通じて、それらを明らかにして、協力できるところがたくさんある。3つ目は意見の相違を管理・コントロールするリストだ。つまり、中米間には短期間で解決できない問題があり、既存の意見の相違と客観的な差異が長期的に存在することになる。では、私たちはどのようにこれらの相違と差異を管理して、全体的な関系の発展、特に私たちが協力すべきことに影響を与えないようにするかというと、この3つのリストを明らかにすることができれば、中米関係の脈絡は比較的明らかになるだろう」  崔大使はさらに、王外交部長の提案が実現しにくいかもしれないが、米国では多くの人に肯定的に受け止められていると述べた。  <崔天凱駐米大使>  「王外交部長が中米シンクタンク・メディアフォーラムでこの話をした。現場にフォーラムに参加した多くのアメリカ人がいた。私の知る限りでは、彼らは比較的積極的な反応を示していた。その後、私も手紙などで王外交部長の話をたくさんのアメリカ人に伝えてきた。今まで受け取った返事から見ると、彼らも王外交部長の提案を非常に重視しているようだ」

http://www.nicovideo.jp/watch/so37230033