洪水多発地域の安徽省住民、洪水防止と災害救援および災害後の生産再開に貢献

洪水多発地域の安徽省住民、洪水防止と災害救援および災害後の生産再開に貢献

中国東部の安徽省阜陽市阜南県という洪水被害が多発する地域に住む人々は、長年にわたって洪水防止と災害救援および災害後の生産再開などに大きく貢献してきた。  中国の地理上の南方と北方の境目となる天然の基準線としての淮河は、洪水防止の「風向計」とも見なされている。淮河の上流と中流の境界に位置する王家壩水門は、歴史的には洪水被害でよく決壊した場所である。1953年7月に竣工した王家壩水門は、13のゲートからなり、29.3メートルの水位安全を保証するように設計されている。王家壩水門は淮河本流蒙窪洪水分流用貯水区域の制御水門である。  王家壩水門の水位が29.3メートルに達し、引き続き上昇する場合、降水と水位の状況に応じて、適時に蒙窪洪水分流用貯水区域の使用を開始する。  7月20日、王家壩水門の水位は29.75メートルに達し、保証水位を0.45メートル超えた。淮河の洪水被害が危機的な状況に入った。  国家水害・干ばつ対策総指揮部の命令に基づき、王家壩水門の13のゲートがすべて開放された。王家壩水門の開放は13年ぶりで、使用開始後16回目となった。  水門開放による洪水の分流をするたびに、域内の住民は避難を余儀なくされ、農地は水没する。洪水分流貯水区域内の住民は、淮河本流の洪水の水位を下げ、中流下流地域の都市・産業・人々の生命と財産の安全を守るために大きな犠牲を払って貢献してきた。  1953年に建設された阜陽市阜南県蒙窪洪水分流用貯水区域の曹集鎮利民村西田坡荘台は、1991年に補強され、30.6メートルの安全な高台となっている。現在24世帯51人がここに住んでいる。  今年洪水を分流して以来、共産党の村支部と臨時支部などの組織は住民を率いて洪水防止・災害救援活動に取り組み、政策や方針の説明、清掃、生活必需品の確保、感染症関連の消毒作業、生産・災害救援、住民への慰問、船による生活必需品の供給とゴミの輸送などを展開してきた。  高台に駐在する医師が保健医療サービスの提供、医薬品の配布、慢性疾患の治療、水害発生後の感染症の発生防止などを担当していた。  洪水が次第に後退した今、村民たちは改めて作物の苗を植え替え、復旧と生産再開に身を投じている。  出稼ぎの都市部から故郷にもどった人によって2016年に設立された紅亮バッグ製造会社は、主に貧困家庭に就職の機会を提供し収入増を図る労働集約型で貧困脱却を目的とする職場である。97人の従業員のうち、貧困状態と認定されたのは48人。同社は主にスーツケース、ランドセル、ヘルメット、防護服などの生産販売と代理加工を行っている。  従業員が洪水分流の影響で高台に孤立したため、会社は15日間操業停止を余儀なくされたが、今は、生産経営活動がすでに回復している。

http://www.nicovideo.jp/watch/so37384915