※ 本講義の配布資料はありません。絵画の学習法として続けられてきた古いものを「うつす」行為について、新たに絵を「つくる」ことを念頭に置く観点から考えます。古典と対話することが、いかようにして新しい絵を生み出す源となるのか。2018年より国文学研究資料館のアーティスト・イン・レジデンス「ないじぇる芸術共創ラボ」に参加し、研究者とのコラボレーションを行いました。そこで古典籍と出会い、その最新のデータベースを「うつす」取り組みに反映しようとしたり、そこから得られる身体感覚を新たな作品の発想源にしようと試みたりしてきました。今回の講義ではいくつかの古典技法の実演ワークショップを交えつつ、私たちの周りにあるもの、残されてきたものから何を拾い上げ学ぶべきか、考えたことをお話したいと思います。