民藝からケアへ|鞍田崇

民藝からケアへ|鞍田崇

名もなき人々の手で作られ、日々の暮らしで使われる日用品にこそ、鑑賞のための美術品にはない「美しさ」と「いとおしさ」が宿ることを教えてくれる「民藝」。その発想は、誰かの生きづらさを日常の所作の中で共有し、世界との関係を結び直していくための現代的な「ケア」の体験とも通底していると、哲学者の鞍田崇さんは言います。 すべてが性急につながりすぎてしまった情報環境の下で、両者が培ってきた思索と実践を結びあわせながら、私たちがほんとうの意味で生活の豊かさを取り戻していくためには何が必要なのか、東京・小金井市にある「ムジナの庭」をはじめとする鞍田さんの実践を交えつつ、考えます。参考記事:鞍田さん、「民藝」について教えてください https://slowinternet.jp/article/20201005/ ▼出演 鞍田崇(哲学者) 宇野常寛(評論家・PLANETS編集長)▼日時2021年11月9日(火)収録場所:SAAI( http://yurakucho-saai.com/ )ハッシュタグは #遅いインターネット会議▼遅いインターネット会議とは?PLANETS編集長・宇野常寛が提唱する「遅いインターネット」計画の一貫として、政治からサブカルチャーまで、ビジネスからアートまで、さまざまな分野の講師を招き参加者と共に考える場を構築していきます。新聞やテレビといったオールドメディアは物足りない、しかし今日の「速すぎる」インターネットの空疎さにも付き合いきれない。こうした読者の方へ、よりアクティブな学びを提供し、自由な問題設定と多角的な思考を共有することが目的です。そのために日常の中に少しだけ、しかし確実に世の中とは近過ぎない、しかし離れすぎない中距離を置いた思考の場を用意しました。ぜひ、毎週火曜日の夜は予定を空けて、自分の世界を少しずつ広げることに挑戦してください。

http://www.nicovideo.jp/watch/so39611453