「被爆者の話を聞ける最後の世代だから」核廃絶へ高校生 「ビリョクだけどムリョクじゃない」

「被爆者の話を聞ける最後の世代だから」核廃絶へ高校生 「ビリョクだけどムリョクじゃない」

核廃絶や平和の大切さを訴え続けている高校生がいます。「ビリョクだけどムリョクじゃない」をスローガンに平和のバトンをつないでいきます。◆ウクライナから帰国した高校生「核兵器のない世界を目指して高校生で署名を集めています」街中で署名活動を行う「高校生平和大使」と「高校生1万人署名活動」のメンバー。「ビリョクだけどムリョクじゃない」をスローガンに核廃絶や平和な世界の実現を訴えています。メンバーの中には、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに活動を始めた人もいます。第26代高校生平和大使 田代明衣さん(18)「侵攻が始まるまでウクライナにいました。戦争が起きてから帰ってきて、戦争が起きている中、私は何もできないけど、何かできることはないかと」◆高校生が活動内容を交流今月8日、長崎市で行われた「ピースブリッジ2023inながさき」。各都道府県の高校生平和大使や高校生1万人署名活動の代表が集まりました。福岡県からは4人が参加し、SNSでの情報発信など独自に取り組んでいる活動について発表しました。高校生1万人署名活動 杉森世都さん(16)「多くの人に平和について知ってもらうために、ウェブで記事の掲載を行っています。福岡県高校生平和大使の公式ホームページで掲載中です」高校生たちはほかの都道府県の取り組みについても学び、理解を深めていました。高校生1万人署名活動 吉田瑚都さん(17)「福岡県高校生平和大使にしかできないこと、私たちがどうやって貢献しているか、を伝えたいなと思った。福岡県でやってきた成果や結果を伝えることができたと思います」◆現役高校生につないだバトンそんな高校生たちの姿をあたたかく見守る大学生がいます。福岡大学の4年生、岡明日佳さんです。4年前に第22代高校生平和大使として活動した岡さん、今回の長崎研修では、後輩たちのサポート役を担っています。岡明日佳さん(21)「こうやって長崎研修に参加して後輩たちの姿を見て、私たちのやっていることが後輩にもつながっていて、それが次の後輩にもつながっているんだなと実感していて、ものすごくうれしい気持ちになりました」岡さんは小学6年生の頃に、元白梅学徒隊で沖縄戦を経験した中山きくさんに出会ったことがきっかけで、高校生平和大使になり、現在も活動を行っています。岡明日佳さん(21)「きくさんのことを、地域の活動からもっと世界にアピールしていこうと活動してきました。私ができることなら、裏方でも表に立つ方でも、全力で平和をアピールしていきたい」◆「次は私たちが伝えていく番」78年前の8月9日、原爆が投下された場所の中心地である「爆心地公園」で、高校生たちは地元の保育園から預かった折り鶴を奉納し、戦争で亡くなった方々に黙祷を捧げました。高校生1万人署名活動 香月玖之さん(17)「1万人署名活動とか、私たちがしてきた活動が平和につながるようにという思いを込めました。ほんとにみんなが笑顔で楽しく過ごせる世の中になってほしいです」戦後78年、戦争体験や被爆体験について語り継げる人は少なくなっています。一万人署名活動メンバー 杉森世都さん(16)「私たちが多分、被爆者や戦争経験者の話を聞ける最後の世代なので、戦争の記憶や経験者の思いを伝えていく役割を担っていこうと思います」岡明日佳さん(21)「戦争体験者の平均年齢が80歳を超えているので、そういう事実から目を背けずに、『私たちが次は伝えていく番だよ』『平和のバトンは次に託していくんだよ』という気持ちを持ち続けることが大切かな」「ビリョクだけどムリョクじゃない」高校生たちが平和のバトンをつないでいきます。オリジナル記事を読む https://rkb.jp/contents/202308/202308167454/

http://www.nicovideo.jp/watch/so42632122