問われる市長の認識 職員が申し立てた“パワハラ疑惑発言”に 「相手が(パワハラと)とらなかったらどうなるの?」

問われる市長の認識 職員が申し立てた“パワハラ疑惑発言”に 「相手が(パワハラと)とらなかったらどうなるの?」

福岡県宮若市の塩川市長が、部下にパワハラ行為と疑われる行為をしていたとして、複数の職員が市の公平委員会に改善を申し立てた問題。塩川市長は一連の発言についておおむね認めています。一方で、パワハラについての認識を問われると「相手次第」とも受け受け取れるあいまいな発言に終始しました。◆声を荒げる市長 ドライブレコーダーが記録車の後部座席に座って声を荒らげているのは宮若市の塩川秀敏市長。ドライブレコーダーの動画には今年4月公務として出張した際に運転手を兼ねて同行した職員を叱責する様子が記録されています。ドライブレコーダー市長「運転手やったら自分のスマホ見るんか」職員「すみません」市長「すみませんですむか!」◆職員に「耐えきらんかったら辞めろ」塩川市長は、今年9月ほかの職員に対しても・・・記録された音声塩川市長「今失敗してガンガン言われた方が良い」「それに耐えきらんかったら辞めろ」「この役を務まらん奴は辞めるしかなかろう」◆育休取得に関する発言も?さらに、塩川市長は市職員の夫婦が育休を同時に申請した際は、「2人で同時に取得する必要があるのか」と発言したとされています。◆一連の発言について塩川市長は・・・塩川秀敏市長は、28日、取材に応じました。塩川秀敏市長「この人とは信頼関係があるし人間関係があると思った人に対しては厳しく言ったことは事実。こうあってもらいたいという願いで言っているわけですから、それはあくまでも相手がパワハラと取ればパワハラだし」一方、「相手がどうとるかを大事にしたい」とも発言。記者に対し「相手が(パワハラと)とらなかったらどうなるの?」と質問する場面もありました。◆県立高校の教諭から政治家に塩川氏は宮若市出身の75歳で、県立高校教諭などを経て2007年に県議会議員に当選し、4期目途中の2021年に辞職。その後、出馬した去年の宮若市長選の際にはこんな発言をしていました。塩川秀敏氏(2022年年3月)「職員にとって楽しくない、行きたくない職場で住民へのサービスができるのか。これも役場のOBの方の強い意見でした。これも大事です。こんなことでいいのかと」去年3月の就任直後には「職員一人ひとりの個性の花が咲きほこり、自ら挨拶ししっかりした返事が飛び交い、市民目線で、市民主役の市役所づくりをお願いした」と訓示したことが市のホームページに掲載されています。◆複数の市職員が改善申し立てその市長に対し、市の職員は27日付で宮若市公平委員会に職場環境の改善を申し立てました。申し立ての中には、今年5月に「私と働くのであれば家族と訣別するよう家族に伝えなさい」などと発言し、深夜まで職員を拘束し残業を強要していたという内容も含まれています。塩川秀敏市長(28日午後)「パワハラになるかならないかは、感じた人がパワハラと感じたらパワハラになるかもしれませんけど。相手の人がパワハラだと感じて何も私の言葉がそういう風に取られればそれだけの関係しかなかったので、すみませんというしかない」◆市の関係者「信頼関係を築けていない」市長の言動について、市の関係者はこう証言します。市の関係者「市長が日常的に業務の中でご自身が少しでも意に反するようなことがあれば叱責することが非常に多々あります。大半の職員が信頼関係を築けていないという認識です」◆問われる市長の認識厚生労働省はパワハラについて、優越的な関係を背景とした言動で、業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの、就業環境が害されるものと定義しています。優越的な立場の市長が、職員との関係や感じ方に任せて発言していいのか、塩川市長の姿勢が厳しく問われています。オリジナル記事を読む https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/862516

http://www.nicovideo.jp/watch/so43080729