九州初 eスポーツ専門の高校が開校 デジタル人材育て不登校の生徒の受け皿にも

九州初 eスポーツ専門の高校が開校 デジタル人材育て不登校の生徒の受け皿にも

いつの時代も子供たちを夢中にさせているゲームですが、今や遊びだけでなく、教育現場でも注目されてきています。ゲームを使ったスポーツ対戦競技=eスポーツの業界で活躍する知識や技術を学びながら、高校卒業資格を取得できる学校が福岡市に開校しました。不登校などの問題を抱えた子供たちの受け皿としても期待されています。◆新入生6人が入学博多駅前の大型商業施設、KITTE博多。その5階に開校したのは、「eスポーツ高等学院ハカタeスタジアム」です。九州初となるeスポーツ専門の学校で、1期生には6人の生徒が入学しました。新入生「昔からゲームが好きで/ゲームの教師になりたいです」「もともと自分が、YouTube活動をしてまして、それを何か勉強に生かせないかなと、この学校を選びました」「他の高校に比べて自分がやりたいことができるのがいいかな」eスポーツ高等学院ではプロ選手からゲームの指導が受けられるほか、プログラミングや動画編集、ゲーム実況などを学ぶカリキュラムも用意されていて、将来、eスポーツ業界で活躍できるデジタル人材を育てます。RKB毎日放送三浦良介記者「生徒たちはゲームだけでなく、週に2回、英語や数学といった高校卒業に必要な一般の教科も学びます。」一般教科の授業は通信制のふくおか中央高等学院と連携しているので、高校の卒業資格を取得することができます。◆ひきこもりから社会へゲームを通してコミュニケーションができるため、ひきこもりがちだった子供が社会に参加するきっかけになることも期待されています。新入生 岡村力斗さん「将来はプロゲーマーになりたいです。友達1人できました」岡村力斗さんの母親「小学校から不登校で、自分から言ってきたので行かせるしかないかな。」岡村力斗さんの父親「自分で夢を持って、自分の力でここを探しているので、不登校の子とかいると思うんですけど、そういう子たちがこういう場に来られるお手本になれるかなと思って期待しています。」eスポーツ高等学院ハカタeスタジアム 代田くるみ校長「中学校の時に学校に行けなかった、学校と距離があるという生徒もいます。生徒たちがとにかく家から出てくるというところをサポートしていきたいと思っております。eスポーツに関すること、これまでであれば高校を卒業してから専門学校や大学に行って専門的に学ぶということになっていましたが、とにかく早く学べる、そして早く活躍できるデジタル人材を育てていきたいと思っています」◆eスポーツ市場は年々拡大おととしのアジア競技大会で正式種目に採用されたeスポーツ。高額な賞金が獲得できる世界大会も開催されていて、eスポーツ市場は年々、拡大しています。福岡eスポーツ協 中島賢一会長「世界のゲーム市場が22兆円と言われていまして、ただ日本ではまだeスポーツという観点では100億円とか200億円と言われている市場ですから、まだこれからというところですね。eスポーツを支えていくのはやっぱり選手・競技人口ですから、「ハカタeスポーツ」の施設は非常に重要な拠点になってくると思います。」授業は1コマ50分で、週に3回はeスポーツ関連、週に2回は一般教科の学習を行います。通信制高校の単位を取得し、高校の卒業資格が取得できます。学費は、入学金が5万円、授業料は年間60万円で、高校卒業資格の単位を取るためには別に約7万円~37万円がかかるということです。

http://www.nicovideo.jp/watch/so43697301