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【オルゴール】 キラキラで温かなBGM「小さな宝石箱」 【フル×2回】
chiru(チル)と申します。
オリジナルのBGM音源をニコニコ用に作りました。
オルゴールで、キラキラした楽しい思い出をふり返るイメージのゆったりとした音楽です。
手回しオルゴールの音のようにループしてもOKです。
ループの参考のため曲は2回繰り返し#1:30から2周目になっています。
(音源の最後を少し詰めています)
ニコニコ動画の素材BGMやインスト曲としてどうぞ!
ニコニコ素材用(ニコニ・コモンズ)⇒nc354842 (親作品登録をお願いしています!)
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私のジャマイカ滞在記 ⑱ / 44A
ジャマイカの陽光のもと、ジャークチキンの香ばしい煙が青空を突き抜ける。通りを歩けば、ドラム缶で焼かれるチキンから立ち昇る匂いが、空腹を誘うリズムを奏でる。その煙は、この地の生活と深く結びつき、食の記憶を育む。
多くはジャークチキンをジャマイカ料理の代名詞とするが、私にとっては遠く離れた日本で味わったモモ肉のジャークチキンの味が、かけがえのないものである。その理由は単純で、日本風に調理したその料理が、家庭の味としての温かさを伝えてくれるからだ。そう、日本のラーメンがその起源の地を超えたように、私にとってのジャークチキンは日本で完成する。
しかし、ジャマイカでのジャークチキンは、その価格の安さとは裏腹に、コストコのチキンのあばら骨の部分のようなものや、ゲットーの露店で見る頭付きのグロテスクなもの、さらにはケチャップをかけただけの胸肉に比べると、この地で出会うフィッシュスープやミートパイのようなパティの方が、はるかに私の心を惹きつけた。
そして、なにより忘れられないのが、アキーアンドソルトフィッシュだ。ラブリッシュのジュンさんがゲストハウスで提供してくれたその料理は、ジャマイカの朝を象徴するかのように、素朴でありながら味わい深い。アキーの果肉は卵のような食感を持ち、塩漬けのタラと炒め合わせることで、忘れがたい美味しさを生み出していた。10年以上が経つが、その味は今も鮮明だ。おばちゃんが黄色いアキーを剥く光景も、ジャマイカの暮らしの一コマとして、私の心に焼き付いている。
その土地のマンゴーの木の下では、子供たちが柿泥棒のように果実をついばんでいた。ジャマイカの熱気と共に生きる彼らの姿は、いつまでも色褪せることのない風景として、私の記憶に留まっている。そんな日々を過ごしたジャマイカは、食文化だけでなく、そのすべてが、小さな宝石箱のように私の中にしまわれている。
【MU100】小さな宝石箱【DTM】
1998年8月に発表したイージーリスニング・ミニアルバム(全7曲)。YAMAHAのMU100という音源モジュール1台のみで制作しました。打ち込み環境はMSXのSMDS-MIDIというMML方式のシーケンスソフトです(鍵盤などは使用していません)。