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メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」作品27
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=CBh_FIkXZ_I)。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの2つの詩「海上の凪(海の静けさ)」「成功した航海(楽しい
航海)」に基づく音楽作品としては、ベートーヴェンが1815年に完成させたカンタータ等がありますが、
現在において圧倒的に有名なのは、メンデルスゾーンが1830年に作曲した演奏会用序曲である本作になり
ます。
ベートーヴェンがゲーテの詩に直接管弦楽伴奏を付けた合唱曲(カンタータ)としたのに対し、メンデルス
ゾーンは序曲「フィンガルの洞窟」と同様に管弦楽のみで音楽的に描写する方法を選び、そして「フィンガ
ルの洞窟」と同様に見事な手腕を見せています。
クラウディオ・アバド指揮
ロンドン交響楽団
ベートーヴェン:カンタータ「静かな海と楽しい航海」作品112
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=fPp8_txA-JI)。1813年頃、ベートーヴェンはゲーテの2つの詩「海上の凪」「成功した航海」を知り、この詩に基づく合唱曲を作ろうと思い立ちます。この構想は最終的に混声4部合唱と管弦楽のためのカンタータという形になり、1814年秋~1815年夏の間に作曲され、1815年12月25日にウィーンで初演されて、1822年2月に楽譜が出版されました。
この作品はゲーテに献呈されており、ベートーヴェンがゲーテに宛てた手紙には次のような一節があります。
「海上の凪、成功した航海、この2つの詩のコントラストは音楽で表現するのに相応しいと私は考えました。私が付けたハーモニーが閣下(ゲーテ)の詩に適切であったかどうかを知る事ができれば幸いに存じます」
このように2つの詩から成る楽曲のため、本作も「海上の凪」「成功した航海」の2部構成となっています。なお、日本では「静かな海と楽しい航海」という題名が定着しています。
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック、モンテヴェルディ合唱団