―第十万三段― 昔、男がいた。ふと思い立ち、けいおんという絵活劇を見返していたが、(その中の)桜が丘女子高等学校校歌にひと際心をひかれ、大変趣きのあることだなあと思ったが、西洋琴の伴奏が少々今様である事が僅かばかり残念だと思い、わざわざ昔風につくりかえてみた。(それは世辞にも出来の良いものとは言えなかったが)にこだうという所に上げてみやうと思い、次のように歌に詠んだ。 はなもげら とはのまなびの みなめさめ それにつけても かねのほしさよ 〈意:不思議な運命によって、(旧豊郷小学校が解体を免れ)物語の中で永遠の学び舎となったのは喜ばしいことだ。それにしても、校歌は日本人の心の原風景であることだなあ〉 (民明書房 『似勢物語』 霊石昌治:訳 )